白銀の女神 紅の王



「何かありましたか?」

「そんな大したことじゃないの。ただあの人に避けられている気がして…」

心配を掛けてはいけないと思いつつも、自分だけでは解決できないこの疑問を誰かに聞いてほしかった。

なぜ私はシルバから無視されているのかということを。




「シルバ様にですか?」

“あの人”と言ったのに、ニーナはすぐに当ててしまった。

まぁそれも無理ないのかもしれない。

私がこの王城で接触する人は限られているから。

そしてその私が“あの人”と言って、連想されるのはシルバしかいないということは傍にいれば分かる事だろう。


だからこそニーナに助けを求めたのかもしれない。



「ねぇ…ニーナ達から見た陛下って、どう映っているの?」


唐突に聞いてみる。

だって不思議だったから……

噂では王は冷酷で冷徹、逆らう者には死をもって償わせると言わしめる人だと聞いていた。


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