白銀の女神 紅の王
そんな……ッ………
皆が、新しい能力者を歓迎するムードの中、一人愕然とした。
本当に、人の心を読める能力者がいた。
そして、その女性の…イザベラの能力は本物だと言う証明が今なされた。
ドクンッドクン…と嫌な音を立てる心臓。
シルバはイザベラをどうするつもりなの……?
そして、私は……?
不安を抱えながらも、シルバの言葉を待っていると…
「この女に部屋を用意しろ。」
ウィルに向かって、そう命じるシルバ。
その言葉に、周囲の家臣たちが口々に囁き始める。
『陛下は、エレナ様のようにこの女を側室に迎えるつもりか?』
『しかし、それも悪くはない。能力は利用価値があるし、容姿も申し分ないからな。むしろご正室に……。』
『うむ…それも悪くないやもしれん。』
ズキッ―――――
家臣たちから漏れ聞こえてきた会話の内容に、深く胸を抉られるような痛みが襲った。