白銀の女神 紅の王



そんな………


私から、能力まで奪うと言うの…?


この能力は……

イザベラと唯一対等に立てる力だった。

シルバの傍にいられる唯一の理由だった。



この事がシルバに知れてしまったらと思うと怖い。

今度こそ、私がこの王城にいる“意味”がなくなってしまうから。



だって、能力の使えない私なんて、この王城に存在する意味はないでしょう?



ズキッ――――

容赦なく突き刺さる痛み。



私には、この能力だけなの。

気味悪がられ、両親に捨てられるきっかけとなり。

自分自身も嫌いだったこの能力。





けれど、今、強く願う―――


「お願い……私に力を返して……ッ。」



他には望まないから。

私に、シルバの傍にいられる理由を下さい………



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