白銀の女神 紅の王
「でも…貴方が私を見ている時は、いつも苛立っていたわ……」
一週間も顔を合わせないことだってあったし…
あのシルバが何故私を好きになってくれたのかわからない。
するとシルバは、溜息をつき「すまなかった」と言う。
「まるで俺と真逆の存在のお前に苛立っていたのは確かだ。」
容赦ない言葉がズキッと刺さる。
「だが、アレはただお前が羨ましかっただけだ。」
「え?」
私が羨ましかった……?
「汚れた世界を知りながら、尚も純粋であるお前が…。それが、良くも悪くも人々を惹きつけてやまない。デュークも、ウィルも、ニーナも、そしてアイツも。」
シルバの大袈裟な言い分に、反論したいけれど、今はじっとシルバの言葉を待つ。
「お前に想われるアイツらに苛立ったのは、嫉妬だろうな。」
また…だ……
私と一緒――――
シルバに想われる国民が羨ましくて。
シルバに心を許されているウィルやデュークが羨ましかった。
私達は同じ想いを抱いていたの…?
同じ…ということは……
結論が出そうなところで、スッと僅かな距離を取るシルバ。