白銀の女神 紅の王





「お願いします。今日だけですから…」

「ッ……だから…そんなに俺を煽るな。」


眉を寄せてシルバを見上げれば、手で顔を覆うシルバ。

それでも引かずにいれば、シルバは諦めた様に口を開く。




「分かった。要は、お前は俺の気持ちを確かめたいのだろう?」


コクンッ…と頷く。

すると、シルバはフッと獰猛な笑みを浮かべ…




「気持ちを伝える方法なら他にもある。」


そう言い放った。



「どんな方法ですか?」


言葉にする以外に、気持ちを伝える方法があると言うのだろうか。

そう思っていれば、ズイッと接近する距離。




そして――――


「こういう方法だ。」


シルバが悠然と言い放ったかと思えば、二人の間の距離がなくなった。




「んっ……んんッ!」


キスをされていると思った瞬間、抵抗を試みるが、それも一瞬。

後頭部に差し込まれた大きな手は、私の頭ごと固定して。

非力ながらシルバをポカポカと叩いていた手は、ベッドに縫い付けられた。


< 528 / 531 >

この作品をシェア

pagetop