ナンパ男との恋 2巻
ようやく戻ってきたと思ったら
無言のまま
私の前に 飲み物を置いた。

今だ。

「あのね、」

「あ?飲めよ」

「う、ん・・・
ありがとう」

話を聞く気がないのかとすら思ってしまう この態度・・・

怒ってるのかもしれないけれど・・・・

未だに 輝樹の表情や行動からは 真意が読み取ることができない。

けど、このままじゃ
らちがあかない・・・


また、数分の沈黙が流れ、


「あの、輝樹」

「何、どうした?」

不機嫌なのかと思ってたら
急に 優しいような反応だし・・・

わけわからない。

「私、考えたんだけど・・・」

「何を?」

「しばらく・・・」

「しばらく?」

早く、言わなくちゃ・・・

最後の勇気を振り絞り

「距離おくのが
いいと思う・・・」





言えた・・・・・


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