誘拐犯は私の彼氏!?



「おい!」


機嫌を悪くして席を立とうと荷物をまとめる私の腕を掴んで、そう叫んだ。


なんなのよ、もう。


「ちょっと、なによ。


離してよ。」


「俺の話を聞け!


さっきから話遮ってばっかりじゃねぇか。」


どーせ呆れてるかばかにしてるんでしょ?


私だってわかるのよ、それくらい。


「どーせばかとか言いたかったんでしょ?」


「違うっ!」


急に怒鳴られた。


だから、もうなんなのよ。



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