塾帰りの12分
すると、そんな私の胸中を奈津が代弁してくれた。
「オク、遅いね。
マサ、なんか聞いてる?」
「ああ……」
マサは表情を曇らせた。
「あいつなら、2年の教室行ったんじゃないかな」
「2年の?なんで?」
奈津と私がマサを見ると、マサは声をひそめて教えてくれた。
「あいつさ、夏休み中に本命に振られたって、相当落ち込んでてさ。
で、そのあとしばらく荒れて。
俺も何回か気晴らしに付き合ったんだけど、街によく遊びに行ってたみたいで、そこで2年の先輩達と親しくなったらしいんだ」
「へえ……」