塾帰りの12分
黙ってしまった先輩の顔色をうかがうと、先輩はあきれたように笑いながら、私のおでこを指先でつついてきた。
「ガキ」
「へ?」
なんで私が『ガキ』?
つつかれたおでこをさすりながら顔をしかめて先輩を見上げると、意地悪なニヤニヤ笑いが待っていた。
う、なんか嫌な予感。
「ガキだから、ガキっつったんだよ」
「ええっ?
なんですかそれ!
ガキなんかじゃないです!」
唇をとがらせて抗議する。
でも、先輩のいじわるな笑みは消えない。