five
とりあえず、飲んで、騒いで、このモヤモヤを吹き飛ばすしかない。


次々にグラスを空けていく。

隣のお姉さんも酔ってるのか、計算なのか、カーディガンを脱いで、大きな胸を押し付けてくる。


そんなに焦らなくてもいいのに…。


「この後抜けようか?」

耳元で囁くと、しっぽをふって喜ぶ。


簡単だ。



俺はこうやって生きていくしか術を知らないんだ。


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