オオカミ達と甘い時間





顔は見なくても、どんな顔をしているのか想像ついた。






あたしを見下すように笑う遊馬君を。





そう思うと悔しくなってきて。




カーテンを思わず…開けてしまった。



開けた後に、やってしまったと後悔しても遅かった。





「じゃあ…呼んでやろうか?」




一瞬のうちに、あたしの目と鼻の先に移動する遊馬君。





「はっ…!?」



そんな、改めて言わなくてもいいのに



なんで…そんな目をするの?




「緋月」




…その瞬間




あたしの中で何かが動いて。




体が動かなくなった。




遊馬君から逃れられなくなった。






< 106 / 108 >

この作品をシェア

pagetop