オオカミ達と甘い時間
顔は見なくても、どんな顔をしているのか想像ついた。
あたしを見下すように笑う遊馬君を。
そう思うと悔しくなってきて。
カーテンを思わず…開けてしまった。
開けた後に、やってしまったと後悔しても遅かった。
「じゃあ…呼んでやろうか?」
一瞬のうちに、あたしの目と鼻の先に移動する遊馬君。
「はっ…!?」
そんな、改めて言わなくてもいいのに
なんで…そんな目をするの?
「緋月」
…その瞬間
あたしの中で何かが動いて。
体が動かなくなった。
遊馬君から逃れられなくなった。