心を溶かしたのは君だった
すでに転入生がくるということは噂になっていたようで、担任の後ろを歩く、あゆに生徒全員の目が集中する。


そんな目にも、まったく動じず、あゆは遠くをみていた


すると、鈴川は黒板にきれいな整った大人の字で、あゆの名前を書いた

「あー、神原さんだ。家庭の事情で3年から入ってきて、心細いと思うので、皆、仲良くするように」

ありきたりといわんばかりの台詞を鈴川が言い、あゆの背中を軽くたたいて、挨拶をするように促した


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