幼なじみの銀髪男。【完】
学校に着くと、生徒が続々と登校していた。



そして、担任らしき人が私を迎えてくれた。


「中野宜しくなっ♪
担任の谷だ。」


明るい感じのジャージが似合う男の先生だ。


そして、ホームルームまで待たされ、いよいよ呼ばれた。



「転校した中野 希美です。宜しく…。」


若干緊張して、挨拶をする。


クラスを見渡すと、
派手なギャルの子や今時の男の子やいろんな子がいた。
仲良くなれるかなっ

「中野はあーいちばん後ろの右側の席な。隣いないけど気にすんな♪」


誰だろ…。
初日から休み?


若干不思議になりながら席についた。




その後始業式を終え、
また教室に戻ってきた。


するとさっきまで居なかった隣の席に派手な髪の毛の男の子が眠っていた。


つか…銀髪頭にピアスだらけ。
うわ完全に不良…。
関わりたくないタイプ。


つか荷物あるし…。


不運なことに、私の机にどかっと鞄が置いてあった。


困っていると、

「あ、希美~。私京華♪
宜しくね~」


明るいブラウンでまさしくギャルな子が話しかけてきた。


いきなり呼び捨てだし…笑っ

でも見た目によらず、
話しやすいかも。


「京華ちゃ…「あっちゃん付け禁止♪京華でいいよ。友達なんだしさっ」


やっぱり話しやすい。
仲良くできそうだな♪



「それよりさ、この人の荷物…私の机にあるんだけど、起こしたら不味いかな…」



「あ~來輝ね…
そいつ寝起き悪いからな~。」



「なんか恐そうだもんね…どうしよ。」



「來輝は喧嘩も強いし、こっちぢゃ有名なんだよ。
だから來輝は機嫌悪いと最悪なの…笑っ」


うわっそんな人が隣…
でも來輝ってなんか親しみがある。


前の家に住んでた時、
隣に住んでた子も來輝だ。

まっ銀髪頭のこの人ではないよね…



そう思った。




この時までは…



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