幼なじみの銀髪男。【完】
「あ?何見てんだっチビっ」


ヤバッ見すぎたかな…
機嫌悪そうに私をまた見つめてきた。


そして、いきなり顔をつかまれた。


「ちょっと何すんの!」


パシッ


反射的に不良少年を叩いてしまった。


不味い…
かなり不味いよね…。


私殺される…


そう思ったけど、
ふっと笑ってまた私の顔をつかまれた。


「俺の顔忘れるなんていい度胸ぢゃん。」



「へ?」


私、知り合い?

やっぱりライなの?


いやあり得ない。

だってこんな恐い顔ぢゃない。


もっと無邪気な笑顔で意地悪だけど優しいの。



「やっぱりノンだ。
久しぶりだなちびっこノン。」




「ライ…なの?」



「お前まぢで忘れやがったのかよっ」


ニヤッと笑った顔は
やっぱりあのライだ。


ノンという呼び方もライ。


ライが不良少年?




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