お姫様の苦悩
「若王子様でいらっしゃいますか?」


「あ、はい。」


「本日は、ご足労ありがとうございます。この度、若王子様の担当をさせて頂きます、芹沢と申します。宜しくお願い致します。」


「こちらこそ宜しくお願いします。」





微笑み、向かいに座った彼女はデスクの上にあるパソコンを操作し、資料をおいた。





「6月の挙式予約でよろしいでしょうか?」


「はい。」


「6月は10日、21日しか取れないんですが、よろしいでしょうか?」


「はい。」


「では、どちらに致しますか?」





日時、チャペルを選び、披露宴の有無なんかをスムーズに決めていく。





時間があるならドレス選びもと、兄嫁と母親達、兄はタキシードと選びに行った。





「今回はありがとうございます。」




やっと1人になった彼女に切り出す事が出来た。




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