双子☆Love
「優介〜。結花に会いたいよぉ。」



「ついさっきまで隣にいたじゃん。僕に言われても、我慢しないとって言うしかないよ?」



僕の隣では、悠斗が不機嫌そうに頬を膨らましている。



僕には、結花の女の魅力がよく分からない。


もちろんかわいいとは思う。でも、ずっと一緒にいたからか異性としての恋愛感情はない。



でも、梨香のことに置き換えてみると分かるような気がする。



さっきまで一緒にいたのに、すぐ会いたくなる。



大切な人を想うってこういうことなんだ。




僕は、今まで言うなれば中身のない恋愛しかしてこなかった。



キスもしたことがないし、それ以上のことなんてあり得なかった。



僕には自信がなかった。


そして佑樹のこと。



色んな要因が重なって、後腐れなく別れてこれた。



僕も、彼女たちも未練なんかあるわけないんだ。
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