双子☆Love
「全員いるな。じゃあ、バスに乗れ。」


空港で軽く話を聞いたあと、私たちはまたバスに乗った。


「よう、梨香。しばらく。」



「えっ?佑樹?」



私の隣に当たり前のように座ってくる佑樹。……結花ちゃんと席を代わったのは、空港までのバスだけじゃなかったんだ。



「何驚いてんの?」


「いや、結花ちゃんかなって思ってたから……。」



「……俺じゃ、嫌か?」




まただ。また、佑樹くんから温かいオーラが出てる。


「嫌じゃないよ!ただ、びっくりしちゃっただけだよ?」




「……ならいい。」




佑樹はそう言って、満足そうに微笑んだ。




「……学校出てから、何かに乗りっぱなしだね?」



「修学旅行ってそんなもんだろ。まぁ、でも北海道にも着いたし、これからは楽しくなるんじゃねぇ?」




「そうだといいなぁ。」



佑樹としゃべるのが楽しい。気兼ねなく話せるように感じる。


優ちゃんといるときには感じない感覚。




……あれ?


……私は誰が好きなんだっけ??
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