傷だらけのラブレター
『…お久しぶりっす。』
そう言って、愛未ちゃんのベッドに遠慮なく座る俺。
パフンと音を出しながら座った俺を見て、酒井さんは苦笑いした。
「…相変わらずだね、圭くんは。」
『そうっすか?』
そう言って足をブラブラ貧乏揺すりする俺は、もちろん反省などしていない。
酒井さんもそんな俺の性格を知っているからか、もう何も言ってこなかった。
「……。」
『……。』
訪れる沈黙と、浮き彫りになる時計の音。
それに対して、俺は気まずさを感じずにはいられない。