傷だらけのラブレター



突然、至近距離にあった浅野目くんの顔が、見えなくなって。



「いたたたたっ」という声が頭上に聞こえ、慌てて顔を上げる。




そこには浅野目くんの服の首の方を引っ張った、直也が立っていた。




「痛い痛い、痛いから!ちょっ直也くん、本気でヤメテ!」


「お前が愛未にちょっかい出すのが悪いんだろ!」




そう言いながら、直也はペシッと、乱暴に浅野目くんを解放する。



突然体が自由になった浅野目くんは、それに対応しきれず、机の角に体をぶつけていた。



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