初恋少年・少女




「離して…ヤダ、ヤダぁ…!」



安藤くんに抱きしめられてからの時間がスゴク長く感じる。


好きな人となら、こんな時間ほんの少しに感じるんだろうな……。


「なんで…俺じゃダメなんだよ……!」


「私は望じゃないとダメなの!」


もうヤダ………。


バキッ!!


私は安藤くんの腕から解放された。


大きな音とともに。


「…なにしてんだよ」


そこには望が立っていた。


「心配で部活切り上げて来てみたら……、安藤お前どういうつもりだよ。」


「いってぇ。急に殴んなよ」


「ふざけんな!!春花が嫌がってんの分かってるだろ!?」


「………………」


安藤くんはそのまま黙ってうつむいた。


「………もう行こう春花。こわい思いさせてごめんな。」


「いいよ。別に。」


「今日はもう部活出ないよ。今から一緒に帰ろう?」


「うん!!」




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