猛獣に射抜かれる様な愛
って言うか…私…助かったのは良いんだけど……告白…してしまった…
矢斗はと言うと、相変わらずの無表情で普段と変わらず何食わぬ顔でテープを捨ててスーツのネクタイを緩めている
…もしかして…聞こえなかった?……いいえ、あんなに間近にいたんですもの
聞こえてない筈がない
って事は…聞こえないフリ…してる…?
私の言った言葉なかった事にしようとしてる…?
「…ねぇ矢斗?」
「何だ?」
「……さっき言った事」
「…今は任務中だ」
「…え、ええ、そうね」
何か…冷たくない?あっさりしてると言うか、何て言うか…。