猛獣に射抜かれる様な愛


コードを探る俺の手元を見ながら、先程より力無き声でまだ離れる様に願う結菜



何度願おうと同じ事なのにな。余程お前は、俺に逃げて欲しいんだな



…馬鹿な女



タイムリミットが近付く中コードにハサミの刃先を触れさせた刹那、衝撃的な事が鼓膜を揺する



“好き”



今…好きと言ったか…?



あまりの唐突過ぎる言葉に驚異するも、コードを切った



カウントダウンが止まった。爆弾処理成功。だが、俺の鼓動は爆発した様に鼓動が速く打たれている。



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