【続】WolfPrince1
「…はい。」
俊は反対に少ししか盛ってこない。
どんなに盛っても食べきらなくちゃいけないから。
よく見ると、全て私の好きなものだった。
「…俊、知ってたの?
私の好きなもの…-」
「あ?まぁ…な。
一応彼氏だし、知ってるよ。
早く食えって。
冷めたらまずくなるぞ。
おいしいうちに食せ。」
っぷ。
ごまかし方はいつだって不自然な俊。
ごまかす事が下手なのも俊の魅力の1つで。
俊はごまかすときに、必ずといっていいほど顔に出る。
さすがの私も見破れるから。