七日間ゲーム
やっとのことで光の放つ場所に近付いた。
その明るさにより、道も見える。
慧は駆け込んだ。
暗闇で目がくらみ、いきなりの明るさに瞼が開けられないくらい眩しい。
眩しい……という感覚で慧は立ち止まった。
それが幸いだった。
そこは断崖絶壁だったのである。
慧は冷や汗をかきながら、下を恐る恐る除き込む。
下は真っ暗で何も見えない。
そのくらい、高い場所に自分は立っているんだと実感し、後ずさる。
トン!
慧は誰かにぶつかった。
何だか、何時かの夏にテレビで見たホラー映画にもこんなシーンがあったようなと、恐怖を感じた。
恐る恐る、後ろを振り返る。