夕陽




「おーい!そっち準備終わったかぁ?」

原田がどうでもいいほど大きい声を出す。


「うん!とっくのとうに!左之のところは?」


「終わってるよ。
じゃあ先に頭部に雪球が当たったほうが負けだ。それでいいな?」



原田の言葉にみんな頷く。


「じゃあ・・・。用意、はじめ!」


原田の言葉と同時に雪球が飛び交う。
・・・雪球が邪魔で全然相手の頭が見えない・・。


隣を見る。すげぇ!山崎すげぇ!めっちゃ投げてる!かわされてるけど投げた場所は頭部のあった場所だ!流石監察してるだけあるな!伊達に!




「・・山崎はしぶといな。」


斉藤がつぶやく。
原田が待ってましたといわんばかりに張り切っていう。


「そう思ってな!すすむに有効な物をもってきたんだ!」


「有効な物?」


「ああ。確かに雪球を頭部に当てればいいのだが、雪だましか投げちゃいかんとは誰もいっとらん。だから・・・せい!!!」



思いっきり原田が智咲たちの陣地に向かって本らしきものをなげた。



「・・・?なんやこれ。」



山崎がそれを拾う。



「・・・何?それ。」


智咲も覗き込む。
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