夕陽



「そそれそれよりもあの、どいてくれないと着替えできないー!」



「そうですかぁ。智咲さんは私といるのが嫌ですかぁ」


そういいつつも後ろから抱きしめたまま離れてはくれない。


「・・・そういうわけじゃ、ないぃけど、」

「ちゅーしてくれたら離れてあげてもいいですよ」


いつまでもこうしているわけにもいかない。


「・・・でも恥ずかしい・・から駄目ぇー」

「じゃあ離してあげません」

「・・・ぅー。い、一回だけ。」


顔を真っ赤にしながら総司さんのほうを向く。


「目、ととと!閉じてて・・。」


身長に差があるため、上目遣いになってしまう。


「・・・わかりました」

ゆっくりと目を閉じる。

それを確認した智咲は、一生懸命背伸びするが・・・。身長さ、18センチ。背伸びしても到底無理である。当然届かずにバランスを崩す。


「うきゃ!?」


「え!?」



ドサッ!


「いた・・。あれ?いたくな・・」



智咲が沖田を押し倒していた。


「随分なやり方で接物をするつもりですか?」


「ふぇぇ?!だって身長差が・・!」
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