夕陽




仕方ない。総司にしてもらうか・・・。



悩んで悩んで廊下を渡る。




トンッ



不意に背中を押される。振り返る。


「・・・また平助?」


「またとは何?またって。・・・それよりも、なに柄でもない神妙な顔して歩いてんの?」


「柄でもある!・・・今ね、悩んでるの!」


「何、胸の小ささについて?」



ドガッ



右脇腹に右ストレート。



「・・・っごめん・・。」


苦痛に歪む平助の顔。


「よろしい。それでね、胸の小ささで悩んでるわけじゃないんだけど・・・。」


「・・・?」


「胸を総司に揉んでもらうの!」


「揉む乳もないんじゃ」


「死ね!!!」



ぼがっ



裏拳!



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