夕陽




「で、具体的な内容は?」


「具体的?」


「詳しく教えてみろ。」



「うーん・・・」





・・・・・・・・・・・・・・



屯所



「平助ー」


智咲が寄ってくる。


「何ぃ?」


「ぎゅう!!」


「おわ?!」


智咲がいきなり抱きついてくる。



「平助だけに教えてあげる・・・私の秘密。」


「・・・は?!」



「私ね・・・実は、男なの。」


そういって僕の手を掴んで・・・。


触りなれたナニを掴ませた。


「・・・。」


「・・・ちゃんとオトコノコもあるよ?」


「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「おいちょっと待て」


「その夢がずっと続いて」


頭を押させてもだえる左之。


「夢見るってそっち?!てっきりなんか智咲といちゃいちゃしてる夢でも見てるのかと思ったじゃねぇかよ!!!」


「いちゃいちゃじゃんか」


「ちげええ!!あってるかもしれねぇけどちげええ!!!」


「・・・どういう感じがいちゃいちゃとした夢なのか・・・。」


「悩むところじゃないから!普通に男と女がいちゃいちゃしてるの見たらすぐにわかるから!!!」


ちょっと待ってろよ、と一回原田は部屋を出て行って、何か書物を持って戻ってきた。


「しんぱっつぁんの官能小説だ。」

「・・・は?」


< 456 / 462 >

この作品をシェア

pagetop