夕陽


おまけ~沖田が官能小説を手にしたとき~






「土方さん♪暇なので読書しにきました!」


沖田が勝手に土方の部屋に入る。


「勝手に入るな。・・・読書なんて珍しいな。」


「ええ。読書は、楽しいんですよ。」


「へえ。なんだ、誰に影響された?山南さんか?」


「左之さんです。」


「・・・は?左之?」


「今から朗読します。


題『浮気恋情録』」


「おいちょっと待てそれ官能小説じゃねえか。」


「二人は、それぞれ家庭があるにもかかわらず、今日も密会している。
いつばれるかわからない、スリルがたまらないのだ。

『ああ・・・ッいいッ』

『可愛いね・・・そそるよ・・・』

そういって男は今日も女を気が済むまで抱く。


『ん・・・ッう・・・焦らさないでぇ・・・』

『もっと声を聞かせてよ・・』」



最初のうちは、すぐに飽きるだろうと土方は無視していた。しかい上手いのだ。



沖田の演技が。



いちいち男と女の声を変えて、その役になりきってみせる。


「男は女の首筋に紅い印をつける。

『少し・・・力を抜いて・』

『う・・・ん』


そういって不安げな女を男は」


「もういいわァァァァァァ!!!仕事させろ!!!!」







< 460 / 462 >

この作品をシェア

pagetop