ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
でも、エイトはあたしのそんな想いを知らない……。
「この仕事辞めたくないんでしょ?」
エイトはあたしの耳に囁いた。
低く、響く声で。
エイトの声は耳を通じてあたしの身体の中に入って、そして心臓の動きを加速させる。
自分でも分かる。
あたし、今、耳まで真っ赤だ。
バレたくない。
あたしはエイトのスーツの襟辺りを、両手でぎゅっと握りしめた。
「ほんと、最低ですね。佐藤さん……」
あたしは恥ずかしさを怒りの言葉で隠す。
「うん」
エイトはただ頷くだけ。
肯定とも言いにくいけど、否定もしない。