サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…今の笑顔、なんやねん」


ぶつぶつと独り言を呟く。


胸が痛い…。



「…アキ、お前変」


「へっ!?」


いつから俺の隣に腰を下ろしていたのか、空良が怪訝な顔つきで俺を見ていた。


つーか、今の俺の独り言聞こえてたんちゃうん!?



「空良…、聞いた?」


「なにを?」


「いや、聞こえてないんならいいんや!」


アハハ〜…と笑って、心の中で胸を撫で下ろした。



< 126 / 474 >

この作品をシェア

pagetop