サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…空良や」


「なんて?」


メールの内容を呼んで、俺は絶句した。



「………」


「遅れるって?」



「……咲希、行こう」


「えっ?空良は待たなくていいの?」


いきなり歩き出した俺をキョトンと見つめる。



「あいつ急用だって」


「そうなの?えっ、じゃあやめとく?」



…………はっ?



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