サヨナラのその日までそばにいさせて。
一日はあっという間に過ぎて、気付けば放課後になっていた。
アキは日誌以外の日直の仕事を黙って片付けていった。
それなのに日直の仕事、日誌しかしてないのに私は終わらないでいる。
「日誌、書けた?」
「ごめん、まだ…」
帰る準備を終えたアキは私の返事を聞くと、再び席に着いた。
「あ、私が出して帰るから、先に帰っていいよ?」
「…いーよ、待つ」
ボソッと私を見ることなく話すアキ。