サヨナラのその日までそばにいさせて。

不器用過ぎる-空良side




「アキ、先に帰んなよ」


「お前こそ盗み聞きしてんなよ」


部屋で小説を読んでいたアキは、部屋に入って来た俺を軽く睨んだ。



「盗み聞きって人聞き悪いな〜」


「そうやろ?廊下で俺らの話聞いとったくせに」



「偶然だよ」


「あぁ、そう」


呆れたように返事をし、再び小説に視線を戻した。



< 216 / 474 >

この作品をシェア

pagetop