サヨナラのその日までそばにいさせて。



「アキ、さっきの体育休んだの?」


「えっ?なんで?」


教室に戻って来て、雑誌を読み始めるアキ。



「体育の授業覗いてたけど、空良の姿しか見えなかったから」


「あぁ…サボりや」


首をポリポリかきながら、ははって苦笑する。



「誰にも言うなよ」


「言わないけど…」


「なぁ、それより俺の歓迎会って何してくれんの?」


「何って…何すんだろ?」


ていうか、あんたに誘われたんだけど…。



「空良が考えてるんじゃない?」


適当に答える私に「そうかもな」って笑った。




イマイチ、アキが掴めない。



< 26 / 474 >

この作品をシェア

pagetop