サヨナラのその日までそばにいさせて。



確かに転校してからは実家に一度も帰ってへんかったな…と気付く。



一度、無茶して倒れてから俺が元気なのか、更に不安にさせたのだろう。


申し訳ない気持ちで胸が痛くなる。



「父さんたちもなるべく会いに行くから」


「…うん」


残された時間が少ない俺の我が儘を黙って聞いてくれる。


やのに俺は無茶したり、心配かけたり。



本当に俺は親不孝もんやと思う。



でも、今のこの生活が好きやから止めたくはない。




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