サヨナラのその日までそばにいさせて。



「前にこっちに戻って来て良かったって言ったでしょ?」


「うん」



「私も戻って来てくれて嬉しかった」


「………」



「アキとまた会えて良かった」


「………」


ニコッと優しく微笑む咲希に、ドクン、ドクンと心臓が鼓動を打つ。




「……咲希」


ん?と顔を上げる咲希の唇に、そっと触れるようにキスを落とす。



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