サヨナラのその日までそばにいさせて。



「ひとつ聞いていい?」


「なんや?」


「…後悔してないか?」


真っ直ぐ俺の目を見つめてくる。



「後悔?…してないよ。学校にも通えたし、あいつと…咲希とも再会出来たし…。それに…」


「それに?」



「生きてるっていいことあんのやな〜…、俺って幸せやなぁ〜…って。諦めるだけの人生じゃなかったんやなって思えたし」


「そっか…。良かった…。お前が少しでも幸せだったって思ってくれて」



< 395 / 474 >

この作品をシェア

pagetop