サヨナラのその日までそばにいさせて。



空良は隣に来ると、星が広がる夜空を見上げた。



「…俺さ、空良がいてくれて良かった」


「何だよ、急に」


ククッと苦笑する空良にゆっくり視線を向ける。



「お前がいな俺、今こうやって笑えてなかったと思うし」


「………」



「感謝してる」


「…そりゃ、どーも」



真剣に見つめる俺の視線から誤魔化すように微笑むと、空良は目に涙を溜めながら口を開いた。



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