Blue Eyes princess~藍色の瞳の猫~



龍王side



雪たちが出て行って静かになってからもしばらくその場所にいた龍王のメンバー。



誰も口を開こうとしない中、沈黙を破ったのは彼方だった。



「碧依はどうしたい? 俺たちはお前が決めたことに従う」



そう告げた彼方の言葉に、黒斗は迷っていた。



「------俺は・・・」



碧依が迷うのも無理はない。
碧依は龍王の総長、碧依の一言でチームが動くしチーム全体に影響する。



総長とは、それだけ重くて、重要な役割なのだ。



しかも今回の抗争には、柚葵が巻き込まれている。
短い時間とはいえ、一緒に過ごした仲間-----。
だから龍藍にとめられているとはいえ、やはり見捨てるなんてできるわけなく・・・。



「やっぱり行こう。柚葵を拉致られておとなしく待ってるなんてできねぇ・・・。 だが、チームは動かさない。動かしたらあいつらの行動が無駄になる」



碧依はみんなに自分の素直な気持ちを伝えた。



すると-------







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