ご主人様はお医者様


「君たち付き合ってるの?」



沢木さんにそう聞かれて、私は頷くしかなった。



「はい、前の病院からずっと…」



その言葉に沢木さんは顔をしかめる。



「じゃあ、平賀先生のことは……遊びで付き合ってる……のか」


「あき…高木先生はそんなつもりはないはずです。

仕事上断れないこともあるって言ってました」


「でも、平賀先生は本気だ。

実家の病院を継いでもらおうと思ってる……はずだ。

酷い奴……」



酷い……ヤツ!?


私からしたら、平賀先生の方が酷い女・・・そう思う。





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