逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



立ち止まって、夜空を見上げたままの彼女。



やめろ……咲下……。



胸が苦しくて、涙が溢れてくる。



やめてくれ……。



そこから動くな。



俺がいま、そこに行くから。






“――助けて”



キミの声が聞こえたんだ。



助けるよ……咲下。



何度だって。



俺のすべてをかけて。
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