逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



俺は……



咲下がいれば、それでいい……。



キミがそばにいるだけで、俺は幸せだから。



他には何もいらない。



いままで抑えこんでいた気持ちが、涙となってこぼれていく。



ずっと、そばにいて



咲下を守るよ



咲下を悲しませるすべてのことから。



ひとりじゃない。これからもずっと。



“橘くんは、私の光だった”



咲下はそう言ってくれたけど、出逢ったあの日から



俺を照らし続けてくれたのは、咲下のほうだったよ。



キミが俺の光だった。



だから今度は。これからは。



俺が咲下を照らしてあげる。



暗い夜の中でも



見失わないように



もう二度と離れないように



キミの手を握ってるから――。
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