中編集

一人でそこまで考えた後で
何だか空しくなった。

目の前でまだパンを
食べさせて貰っている秋吉を見て、
より一層情けなくなってきて
知らない内に溜息が出てしまう。



「?中村どうした?
溜息吐いて」



すかさず口をモゴモゴした田中が
俺に気付いてくれる。

だが何だか恥ずかしいので


何でもない。


とだけ返事をする。



理由を言えば
笑われそうじゃないか。

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