中編集

丁度クルミパンを食べ終えた頃に
会社の駐車場に着く。

なんつータイミングの良さ。

思わず田中と顔を見合わせて
笑ってしまう。

ふと遠藤さんを見ると、
クルミパンに全く手をつけていない。

両手でお茶のパックを持って、
ヂュ~っと音を立てながら
ストローでお茶を飲んでいる。

その様子がまた可愛らしくて
顔が綻ぶ。

秋吉が選ぶ彼女だけあるな、
なんて思いながら車を降りる。

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