獅子が招いてくれた恋
サンダル娘が隣に入ってくれてからはすごく楽になった。
無理に腰を落とすことも、背中を曲げることもなく担げる。
ただ、重い。
右肩が悲鳴をあげている。
くるっと後ろ向きになって左肩で担いでみた。
右側を休ませるために。
「お兄さん、肩、替わって下さい…」
俺の動きに感付いたかのようにサンダル娘が声をかけてきた。
『あ、はい。わかりました』
せーの!とお互いの場所をチェンジする瞬間、サンダル娘と目が合った。
さっき、休憩の時に見掛けた女の子だ。