僕の死に方

「堂島、最近お前どうしたんだよ？」
　友人の一人が、不意にそんなことを尋ねてきた。
「どうしたって、何が？」
「藤見だよ、藤見！　アイツと仲良くしてたら、お前まで苛めの標的になっちまうんじゃね？」
　彼の言うことはもっともで、事実、藤見正信を苛めていたグループに、ちょっかいを出されたことがある。
　でも僕は、そうならないためにどう振舞えばいいのかも、藤見正信を助ける前から考えてあった。その甲斐あって、苛めのお鉢が僕に回ってくることはない。
「それに藤見のこと、助けてやっても無駄かもしれないぜ。最近じゃ、人目につかないところでやられてるらしいからな。教室じゃお前に止められる分、今まで以上に酷くなってるって聞くしな」
「え、そうなの？　ひどいな……」
　口から出る言葉とは裏腹に、順調だな、という思いがよぎる。

　計画は、僕の思い通りに進行中だ。