LOVE SCHOOL
優介の席は教室の窓側の後ろから2番目の席。
その隣があたしの席。
優介の隣があたしの居場所………
だったらいいのに……
「高橋。先生が委員のことで呼んでるから職員室行こう。」
愛しの君の声がする。
「うん。わかった。優介くんちょっと待って。」
愛奈はあたしにちょっとごめんね、と言うとお弁当箱を閉めて立ち上がる。
優介の嬉しそうな声。
2人で笑う楽しそうな声。
そんな2人の声を聞くとあたしは嫉妬でおかしくなってしまいそうになる。
「そう、カリカリすんなよ。」
そう頭上から聞こえる声とともにあたしの机に置かれるイチゴミルク。
「…涼。ありがとう…」
「どういたしまして。」
涼はさっきまで愛奈が座っていた席に座るとコーヒー牛乳を飲む。
涼は優介の親友でありあたしの唯一本音を言える相手でもある。
涼は全部を知っていて相談に乗ってくれるんだ。
あたしの大きな支えになってくれている。