好きでごめんね。




相談なんて…できるわけないよ。



私の好きな人がはる兄で、はる兄に彼女ができたかもしれないから、



悩んでるなんて…。



はる兄は、私の頭をポンとした後に、ゆっくりと私から遠ざかっていった。



「行かないで」



その一言が言えたら、どんなに楽になるんだろう…。



遥「あ、一つ言うの忘れてた。」



はる兄が、くるっと振り返った。



は「俺、彼女できたんだ♪波瑠には知ってて欲しくて…。じゃあ、またね。」



知ってるよ…。



もう、知ってる…。



だからそんなに嬉しそうにしないで。



幸せそうにしないで。




はる兄が幸せじゃなくなっちゃえばいいのにとか…



考えちゃうから。



でも、そんなことを考えてる自分が1番…














いや。
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