クリスティアナ
その夜、みんなで食べる夕食に行かなかった。



体調不良を理由に部屋にいると、夕食が終わったと思われる時間にドアが叩かれた。



入ってきたのはガラムとルーファス。



どうしてルーファス国王陛下まで?



眉根を寄せて見ていると、楽しそうに笑われた。



「起きていたらだめだろう?」



ルーファスは言う。



「そうですよ、今日は鍛錬所で無理をなさったとか、熱が出るのも無理はありませんね」



そう言うのはガラム。



寝台の上に座らされたクリスは脈や熱を測られる。



「あと2,3日は部屋にいてください 許可するのが早すぎました」



ガラムが難しい顔をして言う。



「そんな……」



「そうでないと貴方は無茶をしますからね」



ふと優しい微笑みに変わる。



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